松戸生まれ 松戸育ち 松戸市議会議員

令和5年12月定例会

質問事項3  松戸市総合計画について
質問要旨 現状の合計特殊出生率や出生数を踏まえた今後の施策展開について

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質問事項3 松戸市総合計画について

松戸市総合計画では、令和11年において、合計特殊出生率を1.78、出生数を5000人と目標数値が掲げられています。
そこで、現状の合計特殊出生率や出生数を踏まえた今後の施策展開について、また松戸市の少子化対策について伺います。

本市は、子育て関連施設や、補助制度などのハード面の充実と、保育の質を高めるソフト面の充実との両面を重視されており
共働き子育てしやすい街ランキング2022では、総合編上位自治体 第2位に評価されました。

実際に市民の方から、松戸市は子育てがしやすい、松戸を選んで越してきた という声もききます。
本市への行政視察でも、令和5年3月から11月までの9カ月間で16件中11件と、約7割が、子ども部に関する視察となっており、他自治体からの関心の強さも見て取れます。

一方で、松戸市の令和4年の合計特殊出生率は1.10、出生数3040人となっています。

策定時、数値目標の基準値としてあげられている平成30年の合計特殊出生率1.28、出生数3609人からも減少傾向にあり
子育て施策で注目を集め、他の自治体からお手本にされたり、内容を評価する声がたくさん聞こえてくる分、
本市の出生率や出生数が気になるところでもあります。

目標としている令和11年の合計特殊出生率1.78、出生数5000人には、まだ少し開きがあるように感じますが
今後の取り組みや方針をお聞かせください。

それでは、ご答弁、よろしくお願いいたします。

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質問事項3の質問要旨、現状の合計特殊出生率や出生数を踏まえた今後の施策展開について、ご答弁申し上げます。

本市は、さまざまな子育て支援策、具体例といたしましては、子どもの医療費助成を高校3年生相当年齢まで拡充、子育てに関する情報を必要としている方に、わかりやすくタイムリーに提供するため、ラインを利用して情報を一元的に配信、松戸市内の中学校や高校と連携して、中高生と乳幼児とのふれあい体験の実施など、国の一律の施策ではなく独自な施策にも積極的に取り組んでいるところでございます。

しかしながら、議員ご案内のとおり、本市の少子化は進行し、その状況は、本市のみならず、日本全体の課題とされ、本年6月に国が「こども未来戦略方針」を策定、実行するとしております。

このことからも、ご質問の今後の少子化対策の有効な取り組みは、(国や県や市(全体、子育て・結婚対策))公的な支援だけでなく、社会全体(企業をいれた働き方の改革・男女共同参画など)で少子化対策の取り組みを積極的に推進する必要があると考えております。

とりわけ、日本の少子化は、未婚化の進展が大きな要因であることがデータで裏付けられており、結婚支援としては、若い世代の所得が上がること、賃上げが必要であり、
子どもを生み、育てる際に夫婦ともに子どもの成長に併せた柔軟な働き方のために働き方改革の取り組みが有効であると認識しております。
 さらに、結婚、妊娠、出産は、個人の自由な意思決定に基づくものでもあることから、誰もが多様な生き方を尊重する社会であることが大前提となるものと考えております。
 最後に、本市では松戸市総合計画の基本目標1、子育て・教育・文化を軸とした都市ブランドづくりにおいて、「結婚・出産・子育てに希望が持てる」を施策に掲げておりますので、引き続き、国や県の少子化対策と連携を図り、総合計画に掲げる目標の達成に向けて、庁内関係部署と協力しながらスピード感を持って少子化対策に取り組んでまいる所存です。

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ご答弁ありがとうございました。

日本の少子化の大きな要因が、未婚化の進展であることをあげていただきました。
未婚のわたくしではありますが、結婚を希望する方が、松戸市内で家庭を築き
松戸市の出生数増加に繋がるよう、意見を述べさせていただきます。

本市は、進学や就職を契機に、20歳前後の若者が多く転入してきており、
2023年の聖徳大学、日大歯学部、千葉大園芸学部、流通経済大学新松戸キャンパスでの入学者数は、合計で約1700人に上ります。(=633+128+198+750 )

結婚する人を増やす、未婚化を解消する一つの鍵として、学生たちが、キャンパスライフを送っている間に、
松戸で結婚したい、松戸で子育てをしてみたいと思ってもらえる働きかけができるかどうかが大切だと思いました。
もちろん、もともと松戸に住む若者たちも含まれます。

おやこDE広場や、ほっとるーむ、相談窓口、最近始まったまつドリヘルパーなどは
市内にいると、当たり前すぎて気付きにくいですが、使いやすいようにかなり考えられておられますし、

このようなきめ細かいサービスが本市の強みであることを 若者へ積極的にプロモーションし、
結婚や子育ての具体的なイメージを持っていただくことがまずは第一歩だと思います。

結婚、妊娠、出産が、自由な意思決定に基づくのはもちろんですが、
本市で結婚、妊娠、出産をすると、どのようなサポートやサービスがあるのかは、
若い学生の方たちへお知らせしていただきたいと思います。

周りを真似して何かを大きく変えるのでもなく
他市から少ないパイを取ってくるのでもなく、
本市のもともとあるよさ、魅力を見せる方法を、工夫することができれば、
若者や結婚したい方たちに、松戸を選んでいただけると思いますし
その受け皿となるサービスは、松戸市の中に、既にたくさんあると思っています

ただ、知らなければ選べませんし、お知らせの仕方はとても重要だと思いますので、注力していただければと思います。

最後に、議員となり1年が経ちました。
会派は無所属ながらも、議員のみなさま、そして、執行部のみなさまとは、大変よい関係を築かせていただいています。
今後も、議員の立場として、最大限の貢献をさせていただきたいと思います。