松戸生まれ 松戸育ち 松戸市議会議員

令和6年3月定例会

質問事項2、施政方針について
松戸市のまちづくりに対する本郷谷市長の思いを伺います。

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質問事項2、施政方針について
松戸市のまちづくりに対する本郷谷市長の思いを伺います。

2月22日、本郷谷市長より施政方針が公表されました。
本市の強みを生かしながら、未来への可能性を広げつつ、課題の克服につながるような施策の展開として、

家庭で担う子育てや教育を、社会全体で支える必要性や、地域の方たち同士が助け合い相談体制を構築する重要性、
高経年化した集合住宅の再生・促進と、にぎわいの創出で街の魅力をあげていくことなど

優先順位をつけながら、まちの活力を維持し、持続可能な「やさシティ、まつど。」の実現に向けて全力で取り組んでいくことを、お示しいただきました。


本市は、これまで、コントロールできない外部要因に対し、難しい対応を求められてきたと思いますが、
世界や国内情勢が不安定な今日、臨機応変な舵取りを、これから さらに強く 求められることと思います。
だからこそ、令和6年度をむかえるにあたり、本郷谷市長にぜひ聞きたかったことがあります。

市政方針の中で、「これまでも住み続けたいと思えるまちづくりを進めてまいりましたが、これからも、子どもから大人まで、あらゆる世代がともに安全・安心に暮らせる、住みやすい「持続可能なやさしいまち」の実現に向けて、引き続き全力で市政運営に取り組んでまいります。」と表明していただきました。

この、施政方針の土台、本郷谷市長が政策を考える 礎となる、市長が 尊び、大切にしている価値観や、かたく信じている考え方を教えてください。

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質問事項2について答弁いたします。

議員ご案内のとおり、我が国は人口減少社会を迎え、デジタル化や働き方改革などの社会経済環境の変化の波が急激に押し寄せています。一方では新型コロナウィルスの世界的な流行、世界各地で止むことの無い紛争やそれに伴う物価高騰、大規模災害など、予期せぬ急激な変化が次々と発生しています。

こうした、自らコントロールできない外部要因に対しても、市民の皆様が将来にわたって安心感を持って、松戸に「住み続けたい」と思っていただけるまちづくりを、つよく、しなやかに進めていく必要があると考えております。

そのためにまず、市全体を俯瞰し、長期的に最適な方向に向かっていく視点に立って、バランス感覚を持って取り組むことを重視しております。
子育て、教育、福祉、まちづくり、にぎわい創造、防災など、行政の守備範囲や市民の生活は多岐にわたっております。

異なる分野が様々な側面で連動し、成り立っていることを踏まえながら、政策立案においては、時代に沿った新しい考え方や技術を柔軟に取り入れてまいります。

そして、様々な変化に対応していくために、国の責務において構築された各種制度の骨格を基本としつつも、基礎自治体として日々市民と向き合い、対話を重ねる中で、地域課題やニーズに応えるための必要な施策を柔軟に展開し、これを補完していくことが重要となります。

その上で、今抱えている、また将来に対する不安を解消し、夢や希望を持つことができるまちづくりには、行政だけでなく、市民の皆様とともに取り組んでいく必要があります。

本市においては、これまでも、そして現在も大変多くの方々が、様々な分野で幅広く活躍されております。昨年4月に市制施行80周年を迎えましたのも、市民の皆様の市政に対するご理解ご協力、お支えがあってこそ、この節目を迎えられたものと考えております。

今後も、市民お一人お一人が身近な地域と様々な形で支え合い、連携していく環境を構築しつつ、子どもや女性、障害者や高齢者など、誰ひとり取り残されない、多様な人材が安心して活躍できる社会、「地域共生社会」の実現に向けて取り組んでまいります。
以上、答弁といたします。

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質問事項2 施政方針について 本郷谷市長、ご答弁、ありがとうございました。
私の思いも述べさせていただきます。

行政の守備範囲や市民の生活が多岐にわたっているため、
「市全体を俯瞰し、長期的に最適な方向に向かっていく視点に立って、バランス感覚を持って取り組んでいること
「異なる分野が様々な側面で連動し、成り立っていることを踏まえながら、政策立案においては、時代に沿った新しい考え方や技術を柔軟に取り入れたりすること をお話しいただきました。

このご答弁を聞き、 個々の詳細に囚われずに大局を見ることで、問題の全体像を見ることができ、部分的な解決ではなく、全体のバランスを考慮した意思決定が可能となり、長期的な目標とその達成に向けた戦略が立てやすくなるものと思いました。

また、俯瞰的な視点は、時に高度な抽象化を伴うため、
実際の実行可能性や、実装の具体的な段階が曖昧になってしまい
関係者が共通の理解を持つことが難しくなることもあると思われるのですが

こちらについては、執行部のみなさまや関係する方々が
子育て、教育、福祉、まちづくり、にぎわい創造、防災などの各分野において、それぞれの役割と責任を明確にしながら、
抽象的な概念から実装へ移行する具体的な指針や手順の組み立て 私たちの目に見える形にしていることも
ご答弁の内容から、知ることが出来ました。

何度もお伝えしていることですが、本郷谷市長をはじめ 執行部の皆様のご尽力にも、感謝いたします。

ご答弁を伺い、市民一人一人が 当事者として、市政に参加していることを実感するためには
市議であり、松戸市民でもある自分が どのような働きをすればよいのかをも、いつも考えています。

本郷谷市長の答弁にもあるように、市制施行80周年を迎えることができたのは、
松戸市に暮らしてきた市民ひとりひとりの市政に対する理解と協力があってこそであり

これからも、政策の形成プロセスにおいて市民の皆さん1人ひとりが 重要な役割を担っていることを認識していただき
市民全員が参加する力強いコミュニティを築く大切さを共有しなければならない
また、その働きかけを行うのが、市議である自分の役割なのだと、再認識しています。


ご答弁の中の「地域共生社会」について、厚労省は「世代や分野を超えてつながることで、住民一人ひとりの暮らしと生きがい、地域をともに創っていく社会」と掲げております。
前提として私たち市民は 松戸市での決まり事を理解し、行政に依存しすぎることなく、自立した生活ができるよう
どんな状態でも、自分の心身に責任を持つと、意識することが重要だと思いました。

心身ともに疲れている人は、休息と回復を第一の仕事とし
身体が動く人、意欲のある人は、自分でない周りの為にそれを生かせる働きをすること

同時に、行政は 休息と回復を支える風土や 働く意欲を育むような環境を 事前に整え 
市民の松戸に対する愛着を醸成させ、市民一人一人が自立心を持つ 粒だった松戸市民でありつづけるための働きかけにご尽力いただきたいです。

自治体と市民が、相互に信頼を基盤とした強固な関係を築くことが、市の繁栄にもつながっていくと感じております。
私は、生まれてから今まで、市外に越したこともなく松戸とともに生きてきました。

市民として、議会と行政が良い関係であること、信頼と協力を深めてもらえることほど、幸せなことはありません。

市長の政策が どのようなプロセスをたどり、発議に至るのか
市議として、善意に基づいた理解を前提に、市政と市民との間のギャップを埋める努力をしたり
市民一人ひとりが市政に参加していることを実感できる働きかけをしたりして、これからも行動していこうと思います。

善意に基づいた理解を求める気持ちで、行政と市議会が、歩み寄ることが
結果的に 長期的に 市民がより良い行政サービスを享受できることにつながります

状況が変われば、施策の方針が変わるのは当たり前であり、その不確定さ も 受け入れながら
市民にとって一番大切な 行政と良い関係を築くことを、これからも大切にしていきたいと思いました。

以上で、私の一般質問を終わります。