令和7年3月定例会
質問の要旨(2)人口50万人都市における多文化共生について
多文化共生について、松戸市多文化共生のまち推進指針には「国籍や民族などの異なる人々が、互いの文化的ちがいを認め合い、対等な関係を築こうとしながら、地域社会の構成員として共に生きていくこと」とあります。
松戸市は令和6年6月7日に人口50万人に到達し、その要因として、外国人住民の転入増加が挙げられます。
直近半年間のデータを見ても、日本人の人口が月平均151人減少している一方で、外国人住民は月平均236人増加しており、住民基本台帳に登録されている外国人は令和6年12月は23366人、全市民の4,7パーセントにあたり、2012年と比べると約2,2倍となっています。
この傾向は令和7年度以降も続くと考えられ、お互いの文化を尊重しつつも共に快適な生活を送ることが、今後さらに重要になってくるとおもわれます。
しかし、日本語がわからない、地域のルールを知らない外国人が市内で暮らすことで
「外国人はルールを守らない」「近づきにくい」「怖い」といった印象を市民の方が抱き、言語や文化の違いをきっかけに心理的な隔たりを生んでしまっている現状もあります。
私の町会には、地域のルールをしっかりと把握されている外国人の方が役員を務めています。られていました。
この方は日本語が堪能で、協力し合いながら地域社会を支えており
このような言葉が通じるなかで国籍の違う人がともに暮らすあり方は、多文化共生の理想的な形の一つだと考えます。
そこで伺います。
コミュニケーションのひとつとして、言語というものはとても重要かと思われますが
松戸市の「多文化共生」を進めるうえで、「言語」の重要性について、市の見解を教えてください。
答弁:経済振興部長
議員ご案内のとおり、外国籍の方々と多文化共生を進めていくためには、コミュニケーションの基礎となる「言語」は重要であると認識しております。
本市では、「松戸市多文化共生のまち推進指針」に基づき、外国籍の市民の方々に対して、市の手続きや生活上のルールなど、さまざまな面でわかりやすいご案内ができるように、?や配布物の多言語化のほか、窓口等での対応の際に翻訳機や通訳等の活用を進めています。
また、関係団体との連携による日本語教室や講座のほか各種の支援活動、外国人留学生や本市の中高生によるスピーチコンテストなども定期的に実施し、国際交流や異なる文化への理解の促進を図っております。
今後につきましても、多様なニーズの対応を図りながら、本市の多文化共生の推進に努めてまいります。
以上、答弁といたします。
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こちらの答弁をいただき、私からは、コミュニケーションの基礎となる「言語」は重要であると認識しているという、共通の認識が確認できたこと、
一方、行政機関としての、その特性上、あくまで多文化共生として、特定の言語をひいきにするということではないこともわかったことを伝えました。
外国人の参画や交流によって、もともと暮らしている松戸市民が改めてまちの持つ魅力に気付き、松戸や日本の文化醸成となるきっかけになればよいと話しました。